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劇場版遊戯王感想・メモ⑥

獏良くん戻ってきたよ!っていう喜びを仲間と共有してたら
すごい高いとこから社長のお呼びがかかる。

「ゆうぎい!」

謎の円盤エスカレーターで舞い降りる社長。パズルの持ち方がふつくしい

「残りのピースは…貴様の手の中か」

このセリフのつんちょ最高にねちっこくて狂おしいほど好き

「海馬君僕は、一人のデュエリストとして君に挑戦する」


これは遊戯さんにとっても念願のこと。
王国編の頃、罰ゲームをうけて目覚めない海馬くんを慮って
自身も大会に出ることをよしとしなかった。
海馬君が元気になったら自分も大会にでて、そこで戦う。

くしくもこの場所でそれが実現してしまった。

けどそこに海馬くんの思いはない。


俺の相手はお前ではない。
貴様の役目は王の魂を再びその身に宿し俺と戦う囚人となってもらうことだ。
わかっていたことだ。だから自分はここへきた。


「海馬くん、もう一人のぼくは…」
「問答無用!!!」
「遊戯、俺たちのデュエルをするぞ」
「全ての力をかけ、この俺に挑め」


語れる言葉はない。海馬くんの目の前には未だ見えぬアテムしかないないから。
ならデュエルでしか語れない。

「デュエル!!!!!!」

シルエットがえらいことなってるマシュマカロン先生がお目見え。好き。

「行くぞ、器の遊戯」

目には狂気。軽く蹴散らしてやろう、くらいの軽さを感じる声。
何故パズルを組ませる前に問答無用でデュエルをはじめたんだろうと思ったけど、
器くらいならばワンキルで余裕みたいなそういう余裕さがあったんだな…

やっぱり自分ではダメなんだと思わせて、アテムを呼ばせる、って考えだったから、言葉も遮ってなにも語らずデュエルを始めた。軽視だ。


アサルトワイバーンでマカロンさんお達者でー!と思ったら二体に!
ワイバーン燕みたいな飛び方しててかわいかった。
効果でブルーアイズ(やっぱり一番かわいいよ)召還。
竜の闘志でモンスターの数分攻撃。

カロンさん今度こそお達者で!


ダークホライズンというなんともな名前のカードで
ブラックマジシャンを召喚する遊戯さん。
AIアテムもかなり初手でBMをだしてきた。
戦略にアテム見たのか海馬くんはBMを黙って見つめる。


遊戯さんのターンで遊戯さんはカードを伏せただけでエンド。
何も仕掛けてこないところに藍神くんとのデュエルを見てた海馬君的には
いら立ちを覚え始める。
相手の出方を待って待って、最後に仕掛ける。それがこいつの戦略。
ということは本気で自分を倒せると思っているのだ。

ーーー器の分際で。
「貴様はただの器だということを思いしらせてやる」


AIアテムの時は狂気をはらんだ表情はほぼなかったのに
もうしょっぱなから目が死んでる社長…


ブルーアイズで攻撃しようとするも
メタモルクレイフォートレスで攻撃をキャンセルされる。
おのれえ…ってなる社長。

あれっだめだこれって感じでとまるブルーアイズが癒し。

遊戯さんのターンで攻撃に転じたメタモルがブルーアイズを殴る。
オベリスクに殴られた時の藍神くんみたいで少しかわいそうだたけどかわいい(語彙)

嫁を破壊されたことが海馬くんの逆鱗に触れる。

「どうやら貴様には完全なる敗北という鞭を振り下ろさねば、王の足枷は外れんらしい…!!」


海馬くんにとって、徹底的に打ち負かすための武器の象徴が
鞭というところに過去の闇を感じるし津田さんの演技が本当にすごい。
文字だけではこのボルテージ徐々にあがっていくとこ伝わらないのがつらい

カオスフォームによりカオス・MAX召還!!!!

ああああああかっこいい!!!!!!!!!!


「茶番も終わりだ!!!!!!!!!」


数あるブルーアイズシリーズでホワイトドラゴンじゃないし
光属性でもないカオスがここで出てくることに
デュエル構成の素晴らしさを見る思いでいっぱいです。

戦闘の本能。全てを焼き尽くす力の脈動。
アーティファクトのようなとげとげしいフィールドから現れる巨大なドラゴン。
その光線がフィールド全てを焼き払う様子がまるで今の海馬くんのように見えた。
光線は全てを否定する。
闘う相手も、その意思も。そんなものは無意味で、無力だと。
抗うことも許さないほどの光。
メタモル・BM共に消え、削られていく遊戯さんのライフ。それでも立ち上がる。

「僕は負けない」
「約束したんだ、彼と」

思い出す、アテムの背中。
音もなにもなく光の中へゆくアテムのこのシーンが本当にすごくて、
思い出すだけで涙が出る。今も。
劇場でも毎回ここで泣いてた。



いつも背中ばかりみてた。
強くかっこいいもう一人の僕。ずっと一緒にいたかった。
彼の強さを自分のものにしておきたかった。
でも彼は僕ではない。僕も彼ではない。互いの道を歩みだした。
だからもういない。ならば、彼と最後に向き合った自分が、今しなければならないこと。
彼との約束を守ること。彼から受けとったものを伝えること。

「だから、負けるわけには、いかないんだ!!!」

アップル召還!


「僕はこの仲間のモンスターで君を倒す!」
「この俺を!倒すだと!!!!!!!!」

その強い意志に、海馬くんの激昂ゲージがカオスMAX

「ならば仲間と共に消えろ!!!!!!!!!!!!!」


カオスMAXが攻撃の準備を始めるもアップルの効果でレモンが現れ、
レモンの効果でBMGが現れ、どんどん攻撃力がさげられてゆく。
あの全てを真っすぐに貫いた光線が行き場をなくすようにぶれているようなCGと
それを危ないな~!くらいによけていくガールに、

遊戯さんの煽り力半端ないな…って6回目くらいで思うようになった

(それまではこの辺アテムひきずってずっと泣いててあまり見れてなかった)


女子集団にボコられる男性っぽさの象徴カオスMAXという構図に
高橋先生の遊戯王における女性と男性の力関係というか
その象徴するものを見た思いです…


倒されるカオスMAX。けれどそれは織り込み済流石の社長
扱いの差がブルーアイズがつぶされたときとはえらい違ってて
劇場版用新規ブルーアイズの中でカオスMAX推し勢としては不憫で余計愛しくなります。

「だが俺はこれで…最強のドラゴンを呼び出すことができる」

DMではあまりなかった口上。

「無窮の刻、その始源に秘められし白い力よ、鳴り交わす魂の響きに振るう羽根を広げ、青の深淵より出でよ!ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン!!!」

(遊戯王カードWIKIより)


うっっつくしい………!!!!!!!!


足も腰もすごく細くて、光の鱗粉をまとってて、
女性的なフォルムをイメージしたっていうとこがありありとわかるというか、
(その前に召還されたのがカオスMAXだからなお更)
羽根が自身の背ではなく背にある輪から生えているところとか
どちらかというと進化してきたドラゴンというより
「概念」としてのドラゴンのイメージを受けた。


高橋先生のドラゴンデザインってここの羽根があるから
こうやって飛ぶんだろうなとか、足についてる鎧のギミックは折りたたむとき
足と足でぶつからないようになってるなとか、構造として完成してる気がしてて
(自分の空間把握能力すさまじく低いのでそう感じるだけかもしれない。
でもそう見せるデザイン力がすごいのかな?)
ディープアイズに関しては構造がどうとかよりもほんとになんというか、

人が想像しうる限り一番美しい形、みたいな、そういう偶像のような印象を受けた。

手で触れたら壊れそうで、でもしなやかな弓のような曲線。
月のようなドラゴンだなあとカードイラストもすごくきれいで大好きになった…!


墓地のドラゴンの怒りとされる攻撃力を受け継ぐディープアイズ。
もともとの攻撃力0っていうのがまた……

引き継ぐというよりもこの場面だと負わされている感じがすごくて痛々しい。


ディープアイズに破壊されるレモン。
そのダメージはマジシャンズプロテクションで半分に。
遊戯さんはライフぎりぎりで生き残る。

「おのれええええ」

何度倒そうとしても倒れない器が理解できない海馬くん。
多分理解できないではなく、少し恐ろしくなっているのでは。
これが本当にただの器か。アテムの背に隠れていた器なのかと。


遊戯さんのターン

ここが、このデュエルの、本当にすごいとこで。

遊戯さんは海馬くんにあるカードを渡すことで
己のモンスターを召還できる魔法カードを得る。
君にカードを渡す!って投げられるカード。

デュエリストにとって手裏剣は必須スキル。

それを見た海馬くんは目を見張る。
その意味を、おそらく瞬時に理解した。


遊戯さんの選んだ魔法は「魔導契約の扉」
それにより呼び出すモンスター

「黒金の暴竜よ、現世の狭間を閉ざす鎖錠を破り、我が敵に滅びをもたらせ!現れろ!破滅竜ガンドラX!」

(カードWIKIより)

ガンドラーーーーーーーーーーX!!!!!!!!!


ガンドラは、遊戯王の中で好きなモンスターをあげてと言われたら

スターダスト・オシリス・ガンドラ。

を絶対あげるくらい大好きなドラゴンなので、それが劇場で、
しかもカードも来場特典で貰えて、すごいこだわりでCGも作ってもらえて、
(らきぴくさん曰く一個一個の玉のモーション作ったよらしく、
ツイッタで見かけた元CGデザイナーの方のありえない…っていう深い感想が胸に響いた)

もう、なんか、もう、感謝しかなかった・・・・・・


本当にありがとうございますほんとに死ぬほどかっこよかった。


ガンドラは過去闇バクラの分身を倒したときの
遊戯さんのフィニッシャーなんだけど、
まさかこんなドラゴン引き当ててくるなんてというか
こんな凶悪なドラゴンが遊戯さんのデッキに入ってるなんてというか
遊戯さんの中にある闘いの意思、譲らない信念の象徴みたいで
初見すごく興奮したのを覚えてる。

ああ、遊戯さんも男だ…ってときめくというか。

優しい中にも全てを粉砕する力も内包してる。
遊戯さんの強さはアテムの折り紙つきなの納得するドラゴンです。


「全てのモンスターを破壊する、そして場にいるすべてのモンスターの中で
一番攻撃力の高いモンスターの攻撃力分、君にダメージを与える」

えげつない!!!!!!!

きさまあ…っ?!みたいなぐぬぬ顔の社長見ると
途端にまだ18歳だったって思い出します
ちらっと一瞬見えるデュエルのステータス画面(なんていうのこれ??)に

SETO KAIBA 18 って書いてあるのも興奮します。


「ならば貴様のドラゴンも道連れだ!!!!!!」


攻撃力4000VS4000で粉砕される両エースモンスター。
これバトルシティ準決勝でのアテムVS海馬くんを思い出した。
神VS神で両粉砕になったあれです。

海馬くんだって思いだなさいはずないと思う。
遊戯さんのデュエルはこれまで自分がアテムと共に生きた時間の中で
見てきたデュエルの再現と共に、別れてから新たに構成した部分(踏み出した自分)を
ふんだんにメッセージとしてのせてるように思えた。

たぶん先生に没収されて、もう一人の、僕が。って言ってたときの
デッキこれなんじゃないだろかな…。

ブラックマジシャン、マカロン(ましゅまろん先生のオマージュ)、
BMGたち、ガンドラ、死者蘇生。


全てがアテムとともにあった。僕の大事な魂の片割れ。
だから僕は、君に伝えたかったんだ。アテムは確かにここにいたこと。
共に生きたこと

「あくまでオレの邪魔をするか、遊戯!!!」

海馬くんの怒りの中、静かに歩みだす遊戯さん。
重力制御装置かなんかで上空に置かれていたパズル、空気を読んでおりてくる。


「海馬くん、僕がここへきたのは、
 君にどうしても伝えなきゃいけないことがあるからだ」

「!遊戯…」


驚くと同時に一瞬海馬くんの狂気が消える。この人はほんともう…

原画展でここのシーンの原画があったんだけど、はしっこに「おっ?くみたてるのか?」みたいなコメントかいてあってふいた

パズルを組み立てる遊戯さん。三回目のパズル。
一度目は八年かけて。二度目は炎の中で、自分の命も顧みず。
どのパーツがどこへはまるのか。体が覚えている。
最後のピースをはめる。静寂の中、黄金色の音が響く。


その一瞬、藍神くんのシーン。
暗黒粒子に浸食されつつあるたびたび現れる謎の次元。
おそらくキューブ内の次元だと思われるけどどうだろう。
藍神くんの許した人たちしか入れない領域な気もする。

負けてしまい自らの信念と存在理由が揺らぐ中、
そこでリングを見つけてしまう。そうして飲まれる藍神くん。

「助けてセラ…!助けて…!シャーディさまーー…!!」

ここで叫べた名前が、幼い妹と、もう存在しない、かつての恩人であること。
彼の中に存在した、最後のよるべであり砦。




シーンは会場へ戻る。



静寂の中で、プラナたちは驚く。ファラオが復活しない。

「このパズルの中に、もうアテムはいない。僕はその事実に気付いていたよ …最後のピースを手にした時から」


まさか、という顔をする海馬君。
こんな海馬くんの表情初めて見て、泣いてしまいそうだと思った。
それだけ感情が揺れたのだ。アテムがいない。
それが彼にとってどんな意味を持つのか。それは永遠の敗北だ。
倒すべき相手、ぶつけるべき相手、乗り越えるべき相手。
壊すべき相手。その象徴がアテムなのだ。
いないならば、自分はどう立てばいい。


遊戯さんは続ける


「君がアテムと闘うために僕を呼んだのも、十分理解している。
…でもこれが、真実なんだ」


重力制御の空間へパズルを戻し、静かに後ずさる。
言葉は伝えた。あとは海馬くんが、それをどう受け取るのか。
あの日の僕のように、アテムとの別れを。


「…認めん」
「え?」


ふり絞るような声を聞き返す。

ここでさっき遊戯さんが渡したカードを持った手元にうつるのがすごい。

「認めんぞ遊戯…俺は!!貴様を倒し、王の魂を復活させる!!!!!」


完膚無きまで叩き潰し、思い知らせる。貴様では足りぬ。
貴様などでは。呼べ。呼ぶのだと。
魂が脈動する。痛みで。悔しさで、こんな思いを俺は知らない。
胸がはりさけるような、すべてを貫かれるような。
壊してやる。貴様の全てを否定してやる。そんな思いが見える


魔法カード高速詠唱を発動。

「俺が使うのは貴様に渡されたこのカード!!!死者蘇生だ!!!!!!」


初見はこのあたりずっと泣いてたけど、このシーンで

やっぱりそれだった…!!!!!!!

ってさらに号泣して鳥肌だった。


多分原作遊戯王ファンは遊戯さんが投げたカード、
なんとなく想像ついたんじゃないかと思う。
それほどにメッセージ性を持った大事なカード。



死者蘇生。



過去何度も海馬くんと遊戯さん戦で使用され、そのたび大事な言葉を担ってきた。


闘いの儀において、このカードが勝敗を分けた。
黄金櫃に封印した、互いのプレイヤーが使えないカード。

死者はここにいてはいけない。魂はあるべき場所に戻らなければいけない。

別れたくなんかなかった。ずっと一緒にいたくて涙もこぼした。
あのアテムも、永遠にお前と一緒にいたいと言った。
その遊戯さんが、アテムへむけたメッセージのカード。
それを、海馬くんに渡す。


アテムが最後に自分と闘ったこと。そうして未来にいったこと。
それを伝えることも自分の役目だって。
自分がアテムとの闘いで未来へ歩みだしたように、
海馬くんにもそうあってほしかったのかもしれない。
本当は彼だって戦いたかったはずなのだ。
誰よりも戦って、勝ちたかったんだ。でももういないから。
僕には伝えることしかできない。彼に伝えたように。
本当は使ってほしくなかった。もし使わなければ、君は勝てたかもしれない。
でも信念は曲がらない。槍はずっと持ったままだ。
なら、僕は迷わずそれを折る。
強い意志で遊戯さんはまっすぐ海馬くんを見る。

その目から伝わる思いに、海馬くんは一瞬ひるみを見せる。

本当に、今までこんな表情、見たことないんですよ……!!!!!!!


ある意味人間らしくもある表情。憎しみや怒りだけでない。
理不尽で理解できない物事に直面した、
悲しみも含んだその表情はまるで子供のようだった。
純なる真っすぐさ。子供だったのかもしれない。彼の魂はずっと。
そもそも海馬くんが人から渡されたカードを使う、
ということがまずありえない選択で、たぶん遊戯さんもそれでも使った、
って事実に海馬君の本気と決意を見たのかな…
けれどももう止まれない。賽は己で投げた

墓地から呼び戻すのは、ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン!!!!!


個人的に初見から、ここで呼び出したのが
ブルーアイズホワイトドラゴンじゃなかったことにすごくびっくりした。


効果や攻撃力の観点からディープアイズを選択したのだとしたら、
この時の海馬くんは盲目だ。
ディープアイズはブルーアイズの最終進化形ともいえるカードだけども、
海馬くんの信念のカードじゃない。
いつでもブルーアイズは側にいて、闇に飲まれそうになる海馬くんを救ってきた。


高次元でアテムをみたときも側にいて、海馬くんを守るように消えた。
その魂のカードを出さなかったのは
信念すら投げうった動揺状態だったからだろうか。
それとも出せなかったのだろうか。
今の自分がブルーアイズたる「信念」を召喚して、
もしも負けることがあればそれこそもう何も残らない。
だからあえて出さなかったのかなとも。

自らの未来を変えた、オベリスクを生贄にしたブルーアイズの召喚。
あの時のように切り開く力を失いかけた選択。

OCGに詳しくないので、ここではカードの都合上どうしてもブルーアイズが召喚できないようになってるとかならこの辺の解釈は海馬くんへの熱い風評被害だから申し訳ない…!



それが遊戯さんに伝わったのかはわからない。
ディープアイズが召喚されかける間遊戯さんが使ったのは、

罠カード、ファイナルギアス。

最後の禁忌。意味深すぎるにもほどがあるカードを使って、
互いのすべての墓地のモンスターを除外する。
けれどたった一体だけ、蘇生を許すカード。
ディープアイズが消える。

そうしてその先に呼び戻したのは、ブラックマジシャン。


かつてアテムの僕であった。何度もデュエルで合いまみえた。
このモンスターのいる場所に、いつもアテムがいた。
王の永遠なる僕、威風堂々とそこに立つ姿は変わらない。
けれどもその側に立っているのはアテムではない。


「…遊戯…」

小さく呟いたひとことに号泣マッハ。

オベリスクを召喚した時もこんなふうに名前よんだよね…
そこに海馬くんは何を思っただろう。
何を感じたんだろう。


死者だとファラオだと?ばかばかしい。オカルトも大概にしろと。
けれどなんだかんだと言っても、アテムが確かにここにいたこと。
自分と戦ったこと。その証たるものがあること。


自分の場には伏せた融合カード(OCG勢の考察に感謝)、
手札・モンスター共になく、ライフは2500。
ブラックマジシャンの攻撃が通れば海馬くんは負ける。
どちらもそれは理解している。
海馬くんはもう声を荒げなかった。
ブラックマジシャンに、遊戯さんの心の揺れも感じたかもしれない。


個人的にこのファイナルギアスっていうカードは
今の遊戯さんの心そのものだなと思った。
アテムはもういなくて、アテムなしでも強く生きるって決めた彼にとって、
アテムをここに呼び戻すことはあってはならないことだった。
まして自分はアテムを冥界へ還した張本人だ。

それでも許されるならただ一度、また君に会いたいと。

海馬くんのように言えたらよかった。遊戯さんはそう願うことも許されない。
だから海馬くんに感謝したんだと思う。


アテムに会いたいと思ってくれたこと。忘れなかったこと。
遊戯さんはつきつけられた事実に驚嘆はしたけど少し救われたのかもなって。
同じ悲しみを受けても、そのことで自分よりも悲しんでいる人が側にいたら
この人を支えるために頑張りたいって思う感覚と似てる。
そうすることで救われることってあるんじゃないかな。


遊戯さんは決意する。ブラックマジック。
ブラックマジシャン渾身の作画で海馬くんへ攻撃をする。



視界が光に消える中、うつむいていた海馬くんはふと笑う。

そうして淀みも狂気もない瞳で、光の中で目線をあげる。前を向く。

海馬くんは思い出したかもしれない。
かつて自分が、どうしてアテムに負けたのか。


LPのカウントダウンが100をしめした時、システムがダウンして、
重力制御を失い落ちてきた千年パズルの音が響く。
ここの勝敗は相当議論の的になると思うんだけど、
個人的に今は引き分けた可能性にかけたいなと。
現状展開されたカード情報だけで語れない闘いが、
システムエラーがなければあったかもしれないと思いたいというか。



もちろん勝った場合と負けた場合で個人的にラストの意味合いが
大分変ってしまう、ていうのもあるから
自分の中でどっちかで納めたくないのが一番大きい。
日によって今日は海馬くんが負けた場合の妄想、
明日は逆の妄想してみよう。っていう余地を今はまだ残しておきたい。
多次元宇宙の可能性がそこにあるかな。